秀丸マクロと強調表示定義ファイルの設定

秀丸エディタの強調表示定義ファイルの適用方法とマクロファイルの登録・実行方法の紹介です。

マクロファイルと強調表示定義ファイルの置き場所

[メニュー]→[その他]→[動作環境]

表示されるダイアログの[設定の対象]で[環境]をクリックすると、マクロファイル及び設定ファイル(強調表示定義ファイル他)を配置するフォルダを確認、変更できます。

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[設定ファイル用のフォルダ]はキー割り当てや強調表示、色の設定などでデフォルトの保存・読み込み先となるフォルダです。特に変更していなければ以下のようになっているかもしれません。

マクロファイル用のフォルダ:
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Hidemaruo\Hidemaru\Macro

設定ファイル用のフォルダ:
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Hidemaruo\Hidemaru\Setting

秀丸のヘルプには以下のように記述されています。

空欄(何も指定されてない)の場合はHIDEMARU.EXEと同じフォルダが設定ファイル用のフォルダと解釈されます。
(例:標準のインストール先の C:\Program Files\Hidemaru)
Windows Vista以降では、C:\Program Files配下には原則的に非管理者は書き込みできないので、空欄にすることは推奨されません。

フォルダ名はドライブ名も含めてフルパスを指定してください。パス名の最後に「\」マークはつけないでください。

Vista以降で新規インストールした直後は、

C:\Users(ユーザー名)\AppData\Roaming\Hidemaruo\Hidemaru\Setting
が自動的に設定されます。
このフォルダは非表示のフォルダで、エクスプローラからフォルダツリーをたどっては行けません。
エクスプローラのアドレスバーに貼り付けてEnterすると見ることができます。
深いところにあることもあり、設定ファイル用のフォルダは書き込みできる任意の場所を設定されることをお勧めします。
例えばマイドキュメント配下や、 C:\HidemaruData というフォルダを作ってそこを指定しておくといいです。

画像では C:\HidemaruData\macro とconfフォルダを作成・設定していますが、マクロファイル用フォルダや設定ファイル用フォルダを変更する際に元のフォルダの中にファイルがある場合には、それらを新しい方にコピー又は移動しておきます。


強調表示定義ファイルの設定

強調表示定義ファイルは秀丸の強調表示や色などの設定が規定のフォーマットに従って記述されているテキストファイルで、強調表示定義ファイルの内容を読み込んで秀丸の設定に適用したり、設定を強調表示定義ファイルに書き出したりできます。

ここでは例として拡張子が vtxt という縦書き用テキストファイルに aozora.hilight という強調表示定義ファイルを適用してみます。

まず aozora.hilight を設定ファイル用のフォルダに配置します。次に適用する .vtxt ファイルを秀丸で開き

[メニュー]→[その他]→[ファイルタイプ別の設定]

表示されるダイアログの[設定の対象]で[デザイン]の[強調表示]を選択します。

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画像では[.VTXTの設定]の右のドロップダウンリストで[共通]が選択されています。このドロップダウンリストに表示されるのが、設定の一覧です。拡張子ごとに任意の設定を選択できます。

拡張子 vtxt に対応する適切な設定はまだ設定リストの一覧に無いので、"縦書きファイル"という名前の設定を新規に作成します。

まず[設定のリスト]をクリックし、表示される[設定のリスト]ダイアログで[新規]をクリックします。[新規設定]のダイアログが表示されるので、"縦書きファイル"と入力して[OK]をクリックし、[設定のリスト]ダイアログも閉じます。

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次に[共通]となっていたドロップダウンリストで[縦書きファイル]を選択し、[強調表示]を[ユーザー定義]にしてから[読み込み]をクリックします。

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ダイアログが表示され、設定ファイル用フォルダ内の強調表示定義ファイルがリスト表示されるので、目的のものを選択して[OK]をクリックします。

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最後に[ファイルタイプ別の設定]ダイアログの[OK]をクリックして設定完了です。

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設定と拡張子は1対1ではなく1対多なので、例えば aozr という拡張子のファイルも縦書きファイル設定にしたい場合には、 .aozr ファイルを秀丸で開き、前述と同様に[ファイルタイプ別の設定]で.AOZRの設定にドロップダウンリストから"縦書きファイル"を選択し、[OK]で完了です。


マクロファイルの設定と実行

例として aozora.mac というマクロファイルを設定・実行してみます。

aozora.mac をマクロファイル用のフォルダに配置後、マクロを適用するテキストを秀丸で開きます。

[メニュー]→[マクロ]→[マクロ実行]

ダイアログが表示され、マクロファイル設定フォルダ内のマクロの一覧が表示されるので、実行したいマクロを選択し、[OK]をクリックすることで即座にマクロが開始されます。 マクロファイル設定フォルダ以外の場所にマクロファイルがある場合には[参照]ボタンで表示されるダイアログで実行するマクロファイルを指定します。

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マクロの登録

マクロは登録しておくと便利です。

[メニュー]→[マクロ]→[マクロ登録]

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空欄のどれかをクリックし[タイトル]に任意のマクロ名を入力し、[ファイル名]の横のコンボボックスでマクロファイルを選択し、[OK]で登録完了です。 11以降の番号にマクロを登録する場合はグループ名も設定しておきます。

実行は

[メニュー]→[マクロ]→[マクロ名]

をクリックするか、10以下の番号に登録している場合はショーカットキーの Ctrl+番号 が使えます。

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